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アムゼルくんの世界 Die Welt des Amselchens 

Fuji X-M1をいまさらだがゲットしてみた

しばらく前にゲットしてみたFuji X20だったがけっきょく手放してしまった。

やはりセンサーが小さすぎたからだ。

小さいながらX-Trans CMOS IIセンサーの描写性能は優れているが

如何せん小さすぎてブログに貼りつける程度はよいとして

原寸拡大で見られてしまうFlickrなどでは粗がめだつのだ。

そのX20とほぼ同じ大きさだがしかしAPS-Cセンサーを搭載するX-M1が気になっていた。

そこでまた大阪のSくんを煩わせてX-M1をゲットしてもらった。

センサーはひとつ前の世代のX-Trans CMOS センサーだがX20のそれより約4倍大きいゆえ

原寸拡大しても平気である。

N and lonely bench

X20ではRAW現像する気も起きないほどの荒れた画質だったが

X-M1ならRAW現像も普通にできる。上の画像がそうである。

しかしFujiのJPEG画像は秀逸なのでそのまま使用してもよい。

下の画像はJPEG撮り出しだ。

something hiding under warter


画質はほとんどFOVEONのそれを思わせる出来でまずまず満足である。

つらつら考えるにFOVEONの画質は三層積み重ねセンサーによるものではなく

ローパスフィルターレスに由来するものではないか、とFujiを使用してみて感じる。

X-M1はご承知のようにEVFを省いた廉価版で作りもチャチだ、しかしへなへなした感じはない。

キットレンズの廉価版16-50㎜は実にシャープだ。

これもプラスチッキーな安物感いっぱいだが軽くてX-M1には使いやすい。

このレンズにボケは期待できないので後日ボケ用のレンズをゲットせねばなるまい。





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Fluidr <Amselchen>







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# by amselchen | 2015-03-13 03:28 | XC 16-50/3.5-5-6

まだ健在なNEX-3♪

ほとんどもちだすことのなくなったNEX-3だがちゃんとまだ健在だ。

もともとはアダプター使用専門機としてゲットしたものだが

アダプター遊び用のオールドレンズを陸続と手放してしまい

遊び自体にも興味を失った凹

いまNEX-3にはSigma 19mmF2.8が着けっぱなしである。

ほんとは30㎜が欲しかったのだがその時は売り切れで

あまり好みとは言えない28㎜相当の19㎜を買ってみたのだった。

案の定持ち出すことがなくなった。

無駄な投資だった。

とはいえ惜しくもない廉価ではあったが・・・・♪


Friseur DejaVu, Duisburg, Germany


今回は珍しく街撮りに持参したのだが

撮ったのは数枚で、そのほとんどが理容店内でのものだった。

28㎜のイメージでも1:1にトリミングすれば広角も目立たず

まあ好みの画角に見えるから不思議だ。

30㎜ならどうだろうか?

これも廉価で描写性能の高いレンズらしいのでちょっと逝ってみようか

とも思案中なのである。






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Fluidr <Amselchen>







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# by amselchen | 2015-02-14 19:36

【Ai Nikkor 24mm F2.8S】の描写に惚れる

Ai Nikkor 24mm F2.8Sをゲットしてみた。

元来、あまり広角は好きではないのだが

どこかで、このレンズ、ZeissのDistagon 25mmF2.8T*に匹敵する描写性能である

との記事を読んだことがあり、それが潜在意識のどこかに引っかかっていた

それがふと顕在化したということか。


daytime moon over Düsseldorf


広角は35㎜で充分と考えているので28㎜さえ使う事もないが

いきなり24㎜は使い方がよくわからぬ凹

しかし撮ってみてわかったが以前ヤシカML24㎜F2.8をもっていて

Ariaだったかで撮影したところまるで別人が撮ったような違和感があり

それ以来24㎜は遠ざけてきたのだった。


a street in Düsseldorf


しかしこのレンズの描写は好みである。

ハイコントラストでシャープ、いかにもニッコールらしいレンズである。



上の二枚は駐車場の屋上から俯瞰したものだが

下に降りてこんな広告を見つけた。

We are waiting for you Diana


うんと近寄ってもまだ背景が画面に入るところがいかにも24㎜らしい♪

広角好きな人の気持ちが少し理解できたようだ。

ついでにDianaの動画も貼っておこう








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Fluidr <Amselchen>







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# by amselchen | 2015-02-03 02:58 | Ai Nikkor 24/2.8S

【Flektogon 2.4/35】を持ち出してみた

年末年始、このブログは完全にシカトした。写欲も書きたいという欲求もなかった。
今更なので年末年始の挨拶も抜きにさせていただく。

ふと思い立って冬眠中(というか仮死に近い)Flektogon 2.4/35をK200Dに装着して撮影してみた。

理由はない、ただ思い立っただけです。

結果はまあ惨憺たるものだった。

まずK200Dのファインダーが小さすぎて合焦点が見えない。


parking on my way


かってはフォーサーズ機E-520のファインダーで悩まされたものだが、APS-C機のファインダーが斯くも見難いものだったとは思わなかった。

D610のファインダーに慣れてしまった結果の不幸である。

ゆえにフォーカスはすべて勘だよりである。

その結果ピンボケを連発した。

ここにアップしたのはピンが来たものを拾ったのである。

after rain

合焦さえすればFlektogonの描写に文句はない。シャープだしボケもきれいだ。

実は仮死中にK200DのAF機能が喪失しておりMFでしか使用できない。

今更修理に出す意義も見いだせないのでM42専用機として使おうか、と考えている。

次はこれも冬眠中のPlanar 1.4/50 T* ZSを持ち出してみようか♪





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Fluidr <Amselchen>







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# by amselchen | 2015-01-12 20:12 | Flektogon 2.4/35

映画『Finding Vivian Maier』を見て

映画『Finding Vivian Maier』は、Vivian Maierの発見者John Maloof自らが製作監督し関係者にインタヴューした記録映画である。「ビビアン・マイヤーを探して」などと和訳されたようだが、誤訳であろう。直訳すれば「ビビアン・マイヤーの認定」となろう。

Vivian Maierはまったく無名の写真家(と自認していたかどうかも定かではない)でその死後になって衝撃の発見がなされた。

その写真集は日本でも販売されている。この写真集の編集も発見者Maloofである。

映画『Finding Vivian Maier』を見て_b0148617_21195941.jpg
http://www.amazon.co.jp/Vivian-Maier-Street-Photographer/dp/1576875776


映画は2013年に製作され今年公開された。日本でも公開されたらしく検索でいくつかのレヴューにヒットする。しかし、死後数十年たって発見された、とか、父親はオーストラリア人、とか誤った認識が流布しているようだ。

ドイツでも公開されたが、地味な映画ゆえ、わたしの地域では市の運営するシネマテークのような文化ゲージュツ映画専門館で2日だけ上映されたようで、あいにく見逃してしまった。

しかし今年のクリスマスに家内がDVDをプレゼントしてくれた♪



早速見た。しかも二回連続で再生して観た。

分かったことがいくつか、不明の点もまだ多い。

分かった事>

John MaloofがMaierの写真のネガを発見したのは2007年でMaierの生前であったこと。しかしVivian Maierとは何者であるか誰も知らなかった事。

彼女の写真がオークションに出品されたのは、彼女が借りていた外部倉庫の家賃が払われず倉庫の中身が強制競売にかけられたためであること。

MaloofがMaierを探しあてたのは彼女が2009年に死亡したその死亡広告によるものであったこと。

Maierの遺物の中にあったアドレスを訪ねて、彼女が主にnannyを職業としていたことが判明。(nannyとは英国では乳母であるが、米国では子守り)

残されたネガが15万枚、未現像のフィルムが700本、8㎜16㎜の映像が200本あったこと。

関係者によると、Maierはエキセントリックで閉じた性格、180cmもある大女で、フランス人と思われていたこと。

Maierという姓はドイツ的でおそらくMeierが正しかろう。VivianもMeierやMayerと名乗ることもあったらしい。父はオーストリア人で彼女が三歳の時に家庭を去った。

NYで生まれたが事情で母親の故郷アルプス山中のフランスの片田舎で育つが25歳になって米国へ移住したこと。


映画『Finding Vivian Maier』を見て_b0148617_21422622.jpg
映画撮影中のJohn Maloof



映画を見ても未だ不明なこと>

Vivian Maierの写真撮影についての自己評価は、フランスの母への手紙からかなり満足していたことがわかるものの、何故生前その写真をどこへも発表しなかったのか?

その奇怪な人格と行動からスパイではないかと疑われてもいたようだが事実はどうか?

写真だけではなくかなり収集癖があり、関係者の証言でも新聞のスクラップが部屋に積み上げられていたというが、精神的障害があったのではないか?

フランスにおいても家族や近隣との人間関係がうまく築けなかったようだが、その難しい性格は明らかに芸術家気質と思える。がしかしなぜ写真撮影を表現手段としたのか?

など、明らかになったこと不明の事も含めて総じていえば実に重苦しい感想を持たざるを得なかった。

Maierについては今後も新たな発見があるかも知れないが、もうその人生についてはあまり知りたくない。

今まで公表された写真の素晴らしさ、とくに構図のセンスは学んでゆきたい、と思うだけである。

最後のついでにJohn Maloofとともに映画を製作したCharles Siskelのインタヴューが最近YouTubeにアップロードされていたので以下に貼りつけておく。







さて自らについてだが、最近は写欲もなくブログを更新する力もなく逼塞していた。

たぶん冬至前後の冬季デプレッションであろうか?凹

しかしこの映画にインスパイアされたものか少しは撮影もし始めた。

以下は最近のものである。今の気分がよくでているような気がする。

sun set







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Fluidr <Amselchen>







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# by amselchen | 2014-12-29 22:02 | AF Nikkor 50/1.8G