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アムゼルくんの世界 Die Welt des Amselchens 

森の中の視線


光と影のなかでいきづまるほどあふれかえる生命力を感じる森の中では、視線があちこち拡散してしまい、カメラ・レンズがかろうじて「モノ」をつかまえる。

森の散歩へカメラを携帯するということがなかった以前のわたしは、いつも自分の内へ内へと意識と感覚が向かっていた。

だから妻と散歩の途中になにか話をしても、その内容にはいつもうわの空で、ただ口からでまかせの相槌をうっているばかりであった。

当然のことに敵もそれにはすぐ気づく、そしてもちろんご不満である。とはいっても、たいしたことを話しているわけではないのだ、だって散歩中でしょ。


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今は、もう撮影に夢中で妻と一緒に歩くことは少ない、だからもちろんご不満である。一緒に散歩に来た甲斐がない、というわけである。

嗚呼、人生の伴侶とはなんとメンドーなことであろう。しかし、これはもちろんわたしのほうが悪い。

いつかはきっちりポートレートを美しく撮ってあげねばなるまい。しからざればルリビお師匠様の体験に基づくと思われる名言・「五年でジローッ」となることは間違いあるまい。

夫婦生活とはこれ「だましあい」の過程なのであった。
by amselchen | 2008-09-18 05:29 | ZD1442