人気ブログランキング |

アムゼルくんの世界 Die Welt des Amselchens 

意識の志向性と他者の目


いわば、わたしが見る、という意識の志向性が、カメラという他者に見られている、とでもいえばいいのでしょうか。

そして意識していなかった、無意識のようなものをかいま見させられるのです。

意識せずにそれと見ていたものが、カメラによって思いもかけずに示されます。だから、それは世界を切り取っているのではなく、自己とカメラをふくめた世界から見つめ返されているような感じを受けるのです。

いったい<世界>とはなんなのでしょう。

<真如>あるいは<無>と、とりあえず名づけられた「名」をもつ存在のゼロ・ポイントが分節化されて現象として表出する、それがわたしたちの<世界>であるそうな。

だからそれは虚妄なのだということです。妄想といってもよいのかもしれません。

それは言葉をいくら費やしても到達できないものなので、だからゼロ・ポイントというのです。

しかし、しかし・・・

われわれが触れることのできる、この現象<世界>は、なんと懐かしいそして親密なもので満たされていることでしょう。


b0148617_6564013.jpg



その感覚さえ虚妄であるといわれれば、何も言葉はありません。

その言葉が無化したところから、ゼロ・ポイントへのアクセスへの遠い道のりが始まるのでしょうか?

とりあえずは、光と風と水のよびかけにこたえてカメラのシャッターを切り続けるしかないようです。
by amselchen | 2008-07-21 06:57 | ZD40-150