プロ御用達機材について
休暇中、ずいぶん暇をもてましていたので、というかそもそも暇こそが休暇の目的なのだが、
いろいろ写真について考えていた。
それは写真についてのことでもあったし、機材についてのことでもあった。
さて,巷間、カメラ雑誌などで、プロも使っている、とか、プロの使用に耐える
とか銘打って販売されている機材についての誤解を解いておこうと思った。
そもそもプロとは何か?
写真撮影(あるいは写真に関する記事をかく人々を含む)を職業とする人々である。
そして、まず結論から述べれば、それには大きく分けて二種類の職業がある。
一方で、写真を作品として撮影する写真作家がいる。これをフォトグラファーという。
これらの人々の収入源は、個展であり、作品集の出版であり、講演、あるいは大学・専門学校の教師として、である。
方や、カメラマンと呼ばれる一群の人々がいる。
これらの人々は、おもに経済活動のために写真撮影を行う。
新聞社、出版社の専属として、つまりサラリーマンとして社命により撮影をする人々もいるし、
またフリーランスのカメラマンもいて、写真をクライアントの需要に応じて撮影する。広告、ファッションなどの業界で活躍されている。
数からすればこの人々がもっとも多いかもしれない。そして、フリーランスを底辺に、専属、作家の順にピラミッド型の数の構造を形成している。
しかし、その底辺と頂上の二極の間で無数のグラデュエーションがある。
そして、思うに、すべての撮影家はおそらく作家として作品を撮影することをめざしていよう。
さて、機材におけるプロ御用達で言及される「プロ」とは、おもにカメラマンであってフォトグラファーではなかろう。
つまり職業的に経済活動としての撮影を行う人々のことである。この人々の機材に対する要求は、
1)機材に由来する失敗が少ない。また技術的な失敗をカヴァーしてくれるもの。
2)日常使用するものゆえ、扱いやすい、つまり操作性にすぐれ、機材に由来するストレスのより少ないもの。
3)画質が万人受けする「美しい」ものであること。個性的な画質はあまり歓迎されない。
4)価格はあまり考慮されない。減価償却でき経費でおとせるからだ。
5)もし故障したときのサーヴィス・バックアプ体制が整っていること。
こうした要求に応えるものをプロは選択する。
ゆえにNikon,Canonが主流となるのである。
逆にいえば、こうした要求からはみでるSigmaなどはプロ・カメラマンには人気がないのは当然といえよう。
しかし、プロはプロでもフォトグラファーとなると話はまったくことなる。
彼らにとっては作品の出来こそが命であって、機材は第一義的に重要なファクターではない。
森山大道氏がリコーの小型カメラを主に使用されていることでもそれがわかる。
つまり作家としては機材の選択の基準は、自己の作品を創造するに際してそのイメージに親和性があるもの、これにつきよう。
であるなら、操作性とか失敗の多少などはあまり重要ではないことになる。
さてわれらアマチュアは、撮影においてはカメラマンであるよりフォトグラファーに近い立場である。
だから機材の選択も、カメラ雑誌などの「プロも使っている」などの文面に惑わされず、ひたすら自分の好みを追求すればよい、となる。
そして何より価格が大切である。減価償却も経費で落とすこともできないからだ。
さてこれは難儀なものである。むしろプロ・カメラマンのような明確な基準に基づいてしまったほうが簡単ではある。しかし、それではつまらぬ。
やはり機材選びは悩ましいのである凹凸
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いろいろ写真について考えていた。
それは写真についてのことでもあったし、機材についてのことでもあった。
さて,巷間、カメラ雑誌などで、プロも使っている、とか、プロの使用に耐える
とか銘打って販売されている機材についての誤解を解いておこうと思った。
そもそもプロとは何か?
写真撮影(あるいは写真に関する記事をかく人々を含む)を職業とする人々である。
そして、まず結論から述べれば、それには大きく分けて二種類の職業がある。
一方で、写真を作品として撮影する写真作家がいる。これをフォトグラファーという。
これらの人々の収入源は、個展であり、作品集の出版であり、講演、あるいは大学・専門学校の教師として、である。
方や、カメラマンと呼ばれる一群の人々がいる。
これらの人々は、おもに経済活動のために写真撮影を行う。
新聞社、出版社の専属として、つまりサラリーマンとして社命により撮影をする人々もいるし、
またフリーランスのカメラマンもいて、写真をクライアントの需要に応じて撮影する。広告、ファッションなどの業界で活躍されている。
数からすればこの人々がもっとも多いかもしれない。そして、フリーランスを底辺に、専属、作家の順にピラミッド型の数の構造を形成している。
しかし、その底辺と頂上の二極の間で無数のグラデュエーションがある。
そして、思うに、すべての撮影家はおそらく作家として作品を撮影することをめざしていよう。
さて、機材におけるプロ御用達で言及される「プロ」とは、おもにカメラマンであってフォトグラファーではなかろう。
つまり職業的に経済活動としての撮影を行う人々のことである。この人々の機材に対する要求は、
1)機材に由来する失敗が少ない。また技術的な失敗をカヴァーしてくれるもの。
2)日常使用するものゆえ、扱いやすい、つまり操作性にすぐれ、機材に由来するストレスのより少ないもの。
3)画質が万人受けする「美しい」ものであること。個性的な画質はあまり歓迎されない。
4)価格はあまり考慮されない。減価償却でき経費でおとせるからだ。
5)もし故障したときのサーヴィス・バックアプ体制が整っていること。
こうした要求に応えるものをプロは選択する。
ゆえにNikon,Canonが主流となるのである。
逆にいえば、こうした要求からはみでるSigmaなどはプロ・カメラマンには人気がないのは当然といえよう。
しかし、プロはプロでもフォトグラファーとなると話はまったくことなる。
彼らにとっては作品の出来こそが命であって、機材は第一義的に重要なファクターではない。
森山大道氏がリコーの小型カメラを主に使用されていることでもそれがわかる。
つまり作家としては機材の選択の基準は、自己の作品を創造するに際してそのイメージに親和性があるもの、これにつきよう。
であるなら、操作性とか失敗の多少などはあまり重要ではないことになる。
さてわれらアマチュアは、撮影においてはカメラマンであるよりフォトグラファーに近い立場である。
だから機材の選択も、カメラ雑誌などの「プロも使っている」などの文面に惑わされず、ひたすら自分の好みを追求すればよい、となる。
そして何より価格が大切である。減価償却も経費で落とすこともできないからだ。
さてこれは難儀なものである。むしろプロ・カメラマンのような明確な基準に基づいてしまったほうが簡単ではある。しかし、それではつまらぬ。
やはり機材選びは悩ましいのである凹凸
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by amselchen
| 2012-08-18 18:59
| EX 30/1.4 HSM