「味のある描写」
「味のある描写」という表現がよく使用される。これすなわち解像度などの光学性能に劣るがしかし画としては見るべきものがある際に用いられているようだ。
Leicaのレンズがとくにそうである。ここしばらくNikkorレンズばかりで撮っていたので気分転換をしたいということと、そして一つのものに深入りするのを避けたいという生来の感覚が働いたからか、Leica R7を持ち出した。
そして出てきた画を見て感じたのが、この「味のある描写」であった。たしかに解像度ではNikkor 35mmF2のほうが優れているようだ。それとこのSummicron-R 50mmと比較するのが妥当かどうかはしらない。
しかしともに30年以上も前のレンズである。業界の切磋琢磨により昨今のレンズ性能はもちろん向上しているであろう。NikonもLeicaも最新のレンズで比較せねば公平を欠くのでLeicaがNikkorより劣るとは断定できない。
しかしその昔から綿々と語られ憧憬も尊敬もされてきたLeicaの描写、その味わいを今しみじみと感じる。
もしこのシーンをNikkor 35mmF2で撮影したならもっと違った画になっていたに違いないと思う。それなら一度は比較撮影をすればすぐわかるはずであるが、そういう趣味はわたしにはないのでありました♪
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by amselchen
| 2010-04-23 15:54
| Summicron-R 50