上海を想う
わたしにとり初めての外国体験は上海だった。その地での体験では言葉にしにくいことも多々あった。
しかしその一端はやはり言葉にしたい内面的促しがあり、かって<夢想千一夜>というブログに
書き付けたこともあった。
いまでもプラタナスの並木を見るたびに上海を想い出す。
おもに「フランス租界(法国租界)」とよばれたフランス人(しかし実際は白系ロシア人)が多く住んだ地域
である。
ゆえに「フランス租界」はフランスの街並みを模倣しているのだと思いこんでいた。
その後パリをおとずれその錯誤に気づいた。
上海はパリに似てはいなかったのだ、むしろパリの無数にある街路のそれらのうちのあるものが
上海を真似びしているとさえ感じた。
理由は心理的なものかもしれない。つまり上海の印象がまずさきにインプットされてしまったために
起こった心理現象にすぎないのだろう。
そうと知りつつ、今住む街の街路樹に上海を感じてしまうのはいったいどうしたことだろう。
わたしはもう一度上海を訪ねてみなければなるまい、ちかごろそのように考えている。
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by amselchen
| 2010-01-18 18:15
| Summicron-R 50