アムゼルくんの世界 Die Welt des Amselchens 

<   2014年 12月 ( 2 )   > この月の画像一覧

映画『Finding Vivian Maier』を見て

映画『Finding Vivian Maier』は、Vivian Maierの発見者John Maloof自らが製作監督し関係者にインタヴューした記録映画である。「ビビアン・マイヤーを探して」などと和訳されたようだが、誤訳であろう。直訳すれば「ビビアン・マイヤーの認定」となろう。

Vivian Maierはまったく無名の写真家(と自認していたかどうかも定かではない)でその死後になって衝撃の発見がなされた。

その写真集は日本でも販売されている。この写真集の編集も発見者Maloofである。

b0148617_21195941.jpg
http://www.amazon.co.jp/Vivian-Maier-Street-Photographer/dp/1576875776


映画は2013年に製作され今年公開された。日本でも公開されたらしく検索でいくつかのレヴューにヒットする。しかし、死後数十年たって発見された、とか、父親はオーストラリア人、とか誤った認識が流布しているようだ。

ドイツでも公開されたが、地味な映画ゆえ、わたしの地域では市の運営するシネマテークのような文化ゲージュツ映画専門館で2日だけ上映されたようで、あいにく見逃してしまった。

しかし今年のクリスマスに家内がDVDをプレゼントしてくれた♪



早速見た。しかも二回連続で再生して観た。

分かったことがいくつか、不明の点もまだ多い。

分かった事>

John MaloofがMaierの写真のネガを発見したのは2007年でMaierの生前であったこと。しかしVivian Maierとは何者であるか誰も知らなかった事。

彼女の写真がオークションに出品されたのは、彼女が借りていた外部倉庫の家賃が払われず倉庫の中身が強制競売にかけられたためであること。

MaloofがMaierを探しあてたのは彼女が2009年に死亡したその死亡広告によるものであったこと。

Maierの遺物の中にあったアドレスを訪ねて、彼女が主にnannyを職業としていたことが判明。(nannyとは英国では乳母であるが、米国では子守り)

残されたネガが15万枚、未現像のフィルムが700本、8㎜16㎜の映像が200本あったこと。

関係者によると、Maierはエキセントリックで閉じた性格、180cmもある大女で、フランス人と思われていたこと。

Maierという姓はドイツ的でおそらくMeierが正しかろう。VivianもMeierやMayerと名乗ることもあったらしい。父はオーストリア人で彼女が三歳の時に家庭を去った。

NYで生まれたが事情で母親の故郷アルプス山中のフランスの片田舎で育つが25歳になって米国へ移住したこと。


b0148617_21422622.jpg
映画撮影中のJohn Maloof



映画を見ても未だ不明なこと>

Vivian Maierの写真撮影についての自己評価は、フランスの母への手紙からかなり満足していたことがわかるものの、何故生前その写真をどこへも発表しなかったのか?

その奇怪な人格と行動からスパイではないかと疑われてもいたようだが事実はどうか?

写真だけではなくかなり収集癖があり、関係者の証言でも新聞のスクラップが部屋に積み上げられていたというが、精神的障害があったのではないか?

フランスにおいても家族や近隣との人間関係がうまく築けなかったようだが、その難しい性格は明らかに芸術家気質と思える。がしかしなぜ写真撮影を表現手段としたのか?

など、明らかになったこと不明の事も含めて総じていえば実に重苦しい感想を持たざるを得なかった。

Maierについては今後も新たな発見があるかも知れないが、もうその人生についてはあまり知りたくない。

今まで公表された写真の素晴らしさ、とくに構図のセンスは学んでゆきたい、と思うだけである。

最後のついでにJohn Maloofとともに映画を製作したCharles Siskelのインタヴューが最近YouTubeにアップロードされていたので以下に貼りつけておく。







さて自らについてだが、最近は写欲もなくブログを更新する力もなく逼塞していた。

たぶん冬至前後の冬季デプレッションであろうか?凹

しかしこの映画にインスパイアされたものか少しは撮影もし始めた。

以下は最近のものである。今の気分がよくでているような気がする。

sun set







*******************************************************************




Fluidr <Amselchen>







*******************************************************************




[PR]
by amselchen | 2014-12-29 22:02 | AF Nikkor 50/1.8G

【AF Nikkor 50mm F1.8G】 定番で安心する

X20で撮影するのはそれなりに楽しいのだが

撮った後のPCでの画像確認では失望することが多い。

しかしD610+50㎜F1.8Gの場合は

撮影も楽だし結果もハズレが少ない。

とくに滑らかな諧調は見ていて気持ちがほぐれる。

センサー性能とレンズ性能がうまく調和している。

35㎜をいろいろ検討してもいるのだが

今年はもうこれでいいとしておこう。

どうせあとひと月たらずだし・・・凹凸


high noon in late autumn 3


*******************************************************************




Fluidr <Amselchen>







*******************************************************************




[PR]
by amselchen | 2014-12-03 06:17 | AF Nikkor 50/1.8G