父なるネッカー川
バーデン・ヴェテンベルグ州を流れやがてライン河にそそぐネッカー川
この川は内陸河川輸送にとっては今でも現役の幹線である。
その沿岸の村・ネッカースヴエストハイムに原発がある。
その二号機はドイツで建設された最も新しい原発である。
というのもそれを最期に新たな原発建設が中止されたからだ。
1989年のことであった。
画面左の方へ川にそっていったすぐそこに原発はあるが、ここでは見えない。
しかし、こんなのどかな田園風景の中によくも原発をつくったものだ。
昨年のフクシマ・ダイイチの後、ドイツ政府はすべての原発中止を決定した。
ネッカースヴエストハイム一号機はまもなく停止する。
二号機の停止プランはまだなく、即時停止をもとめるデモは折にふれて実行される。
実はこの原発の見渡せるネッカー川のほとりに義父母は週末用のコテージとガーデンをもっていた
いまは義姉がそれを引き継いでいる。
この写真はまさにそのコテージ前から撮影したものである。
この場所は、家族の歴史を物語る<家族のトポス>なのであるが
いつしか原発との共生を強いられているのである。
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by amselchen
| 2012-04-11 18:51
| EX 30/1.4 HSM