人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アムゼルくんの世界 Die Welt des Amselchens 

Summicron-R 50で撮った<テット>をむかえる日

いつもなじみのヴィエトナム・イムビス。

その日は旧暦で大晦日、でもしっかりショーバイにはげんでいた。

旧暦のお正月は、ヴィエトナムではもっとも重要な祭日。「テット」としてにぎやかにすごす。

テットとは漢字で書けば「節」のはず、節句という普通名詞が「新年の節句」を顕わす固有名詞化しているわけだ。

ヴィエトナムは、呉越の越の末裔といわれているから、シナの、すくなくともプロ・シナの歴史の一部をになったわけだ。

註>シナとはラテン語の<Sina>でChinaの学名である。それ以上の含みはない。


だから写真のようなフィグアも欧米人の目から見たらシナなのかヴィエトナムなのか区別はつかないだろう。


Summicron-R 50で撮った<テット>をむかえる日_b0148617_551093.jpg



そっとたずねてみたら、やっぱりそうだ、<Made in China>だった。

そして国民食ともいうべきは「チェ・ジョ」という春巻きだ。それだってシナのものだ。

以下の写真は、油であげないもので「秋巻」である。

ヴィエトナム語でなんといったか、どわすれして思い出せない・・・・とほほ

たしか「ゴイ・ツオン」だったか・・・

いずれにせよ、彼らはそれを国粋的なものと数えている。


Summicron-R 50で撮った<テット>をむかえる日_b0148617_55586.jpg



しかしシナ人からみたら偽シナというわけだ。

つまりシナとの間で近親憎悪の歴史を二千五百年続けてきたし、それはまだ進行中なのだ。

その歴史が育んだ気概が彼らをして米国との厳しい戦争を戦い抜かせそしてついに勝利を収めさせた。

そして鄧小平の仕掛けた「懲罰」という名の侵略も立派に撥ね返した。


しかし彼らは旧暦のお正月を「シナの正月」と呼んでいた。

なんだちゃんとわかっているのだ。

そしてヴィエトナム時間にあわせて新年を祝っていた。

わたしは少し多めにつり銭を残してささやかな祝いとした。

ヴィエトナム人とその国に幸多かれと祈る。
by amselchen | 2009-01-29 05:08 | Summicron-R 50